先日、アパート型の老人ホームってゆうんですかね。ご老人の方が10人くらいその施設には住んでみえて。そこには各お部屋と、皆さんが食事をとったり触れ合ったりする広いリビングが併設されていて。
そういった施設からこの度、体を壊され病院へ入院される方の「お部屋の片づけ引っ越し作業」を行いました。
今回ヒライヤに「片付け」のご依頼を頂いたのは、その施設に住まわれていた方の妹さんでした。ポスティングチラシの広告をみてお電話いただき、見積後気に入って頂きご依頼頂きました。
部屋自体は広めのアパート2DKサイズで。結構モノが溢れてはいたのですが、妹さんが事前に丁寧に掃除も整理もしてくれてて、僕らの体力的にはとても楽な仕事でした。
ただ、精神的にはとてもヘビーな内容だったんで。。ちょっと考えさせられる内容なんで、皆様にもアウトプットしますね。
話は1年前から。
妹さんは当時、この施設をどこかで見つけてきたお姉さんから「入居したいんだ」と相談を受けていました。
当時お姉さんを入所させたいこちらの施設の館長やオーナーは、お姉さんの家まで来たり、かなり熱心にお姉さんに営業をかけていたみたいで。
妹さんは、この施設のサービスの内容に対して、料金が明らかに割高であることに気づき、懸念していたみたいなのですが、お姉さん本人が完全に口説かれてしまっていて、聞く耳を持たない、。止めるに止めきれなかった、、後悔してる、。とおっしゃっていました。
心配する妹さんにも、当時営業をかけてきた施設長は「お姉さんは任せて下さい。ちゃんと面倒見るから安心してください。」と言われたそうです。
印鑑をつき、入居手続きを完了した辺りから、段々と施設長の態度は変わっていき、入居の頭金を期日までに早く振り込んでくれとゆう連絡には、もう明らかに以前の営業の時とは違う雰囲気が漂っていたみたいです。。
入居引っ越しの際も、名古屋の家から岐阜の施設まで引っ越し屋さんを手配し、一連の引っ越しの段取りをお姉さんの代わりにすべて行った妹さんは、その時点でもすでに結構疲れていて、。
引っ越しの当日、荷物の運び入れの際、施設長がかなり非協力的だったことで疲れている体に追い打ちをかけて、「もう本当に嫌だ」と思ったみたいです、。
そこからお姉さまが倒れられるまでの1年間ほど、お姉さんの施設での暮らしはあまり良いものではなく、お姉さんと施設長は度々喧嘩をし、関係も決して上手くいっていない状態だったみたいです。
妹さん曰く、あの施設には、あの館長の言う事に、黙って従う事のできる弱い利用者しか長くいる事はできない。。見たらわかるけど、みんなそうゆう人ばっかりだと、。
そして1か月ほど前のある朝、妹さんの家の電話に「お姉さん体調悪いみたいだから、ショートステイにいれたよ」みたいな連絡が館長からきました。
結構適当な感じに大丈夫か??とその日のうちにお姉さんの様子をわざわざ見に行ったみたいなんです。電車で1時間以上もかけて、。
そして施設の近所のショートステイに着き、お姉さんの顔を見た瞬間、妹さんは青ざめたみたいで、、「これはいかん、すぐに救急車を呼んでください。」と言ったみたいですが、周りは全然ピンと来ていなかったみたいでした。。
「何でもいいから早く救急車を呼んでくれ」とバカにされながら救急車を呼んだら、やはり脳の血管が切れていて、ギリギリ一命を取り留めたみたいでした、。
その時も施設長は「精神的なもんやわー、」といって聞く耳持たず、お姉さんと昨晩もいざこざがあったかなにかで、それを精神的なものだと決めつけ、本当の所を見ようともしていなかったみたいでした。。
妹さんは必至で、どうしてくれるんだ、なんですぐにただ事じゃないかもしれないって考えてくれないんだ、。念のために、すぐに救急車を呼んでくれてたらこんな事にはならなかった。なんで決めつけたんですか、。あなた方はどう責任とるんですか、。
施設長はその時、「この施設はご飯の用意をするだけの基本はただのアパートです。法的にも私たちが入居者の体の責任をとる必要はないんです。」といったみたいで、。
妹さんは「あなたがゆうように法律的にはそうなんでしょう、。ただ老人を預かる、老人と関わるって事は、そんなに簡単な事じゃないよ。そんな事は許されないよ。。」とゆったみたいです。
最初は訴えてやろうかと思ったんだけどね、、もういいわ、。
今回引っ越しが無事に終わればすべて終わるから、。と。。
その後、入院が長引くことが決定し、この施設には戻ることがないということが決定し、ヒライヤに連絡をしたんです。
「でもね私はね平井さん、一発目から平井さんに電話をかけたんだよ。もうね、すぐに一発でこの人は大丈夫だと思った。だから運は昔からいいのよ」って、。
「平井さん、ここの施設長は、施設を出ようとする私にも私が依頼したあなたたちにも、おそらく冷たく、対応も面倒臭そうに、非協力的な態度をとると思います。ご迷惑をおかけしますが、やりたくないと思いますが、本当に困っていて、。いろいろお願いします。」
深く深く頭を下げられました、。
一番最初、家からその施設までの電車で1時間以上かかる距離に住む妹さんをご自宅まで迎えに行き、施設の下見に私は向かう車内でこの話を聞きました。
初対面です。
それ位、妹さんは誰かにこの話を聞いてほしかったんだと思いました。
その日の打ち合わせで僕は、
「ではその日、すべての片付けと引っ越しを行い、雑巾がけ、掃除すべてすべてウチがやります。で、その後引き渡しで隅々まで施設長に確認してもらい、その施設との綺麗さっぱり手続きが終わり、二度と行かなくていいとゆう所まで。家に僕があなたを送るまで。すべてヒライヤで段取りします。私がすべて立ち会います」
と言いました。
僕らにできる事はこの場合でも大したことはありません。ましてや慈善活動ではなく、お金もちゃんと頂いています。綺麗事を言うつもりもありません。
僕はこの話を当日スタッフに伝えてから「片付け」を行いました。それだけです。それでちゃんと伝わる人間しかヒライヤにはいません。
全て終わった後、雑巾がけをした窓際で、土下座をして僕らに「ありがとうありがとう」と頭を地面につけて泣きながら感謝をしてくれた事は、スタッフにも僕にも深く深く刻まれました。。
こうやって有難く、僕らはお金を頂く。それでまた、僕らも家族を養うんです。
僕らの行う仕事の本質は、なんなのでしょうか。
綺麗ごとではなく。断固お金ではありません。
最後まで読んで頂き有難う御座います。
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この記事を書いた人

- リサイクルショップヒライヤの代表平井です。
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