大変お久しぶりです!ヒライヤスタッフのフルタです。
実に約2年ぶりの更新となります。
新生活に向けて買取のご依頼を多くいただいております。本当にありがとうございます!
以前は店舗にいながら買取及び電話対応、時には出張買取/査定等を担当しておりましたが、現在は代表の平井に代わり、リサイクル関係の業者が集まる「古物市場」へ出向き、ヒライヤが取り扱う商材を見つけては買い付ける「バイヤー業務」を中心に担当しております。
担当業務が変わる中で、リサイクル品に対する思いや姿勢がとても大きく変わってきました。
今日はそんな事を、少し長くなりますが、お話しさせていただきたいと思います。
まずは、
「古物市場ってどんな場所?」
古物商(リサイクル業者)同士が在庫品を売買するための、古物商として業務を行っている者のみが参加できる場。売る側は在庫調整(不要な在庫を処分/他社へ流す場)として利用します。買う側は仕入れルートの一つとして利用できます。
購入方法は魚市場等で知られる「セリ方式」。
一つの商品が参加者全員の前で紹介され、司会者の方が発した金額を基に、セリ参加者が入札(欲しい金額をハッキリと発声)し、最も金額が高かった人が落札(購入)するというスタイルです。
「市場用語」というものも存在し、ただ金額を言えば良いという訳でもありません。
市場により少しずつルールが異なりますが、「金額の発声が遅かったらダメ(金額を被せることはできない)」、「一言目の金額で購入者が決まる」等があり、それぞれ暗黙のルールが存在します。
普段の買い物のように、店頭で実物を目の前にして悩みながら買うことができず、市場ではモノが一瞬で流れていくので、実際、「買ったはいいが利益が無かった」、時には「大赤字だった」なんて事もあります。
モノの相場観、一瞬の鋭い勘が無いと難しい業務です。
現場にいるのはその道のプロばかり。僕はまだまだ下っ端なので、日々リサイクルショップや量販店での新品の相場観を身に付ける努力をしています。
古物市場では家電家具はもちろん、厨房や工具等の業務用/店舗用機器、骨董品やおもちゃ、雑貨等、なんでも出てきます。
中でも僕たちが目をギラつかせるのは、やはり「楽器/オーディオ機器」です。
この商材については知識に大きく自信を持ってセリに参加しています。
例えば「一言目の金額で購入者が決まる」市場にて、一本のエレキギターが出てきたとします。
司会者「ボディは埃と汗で汚れており、パーツもくすんでいます。弦が切れているので音出し確認していません。保証なし(返品不可)のジャンクです。」
という説明の後、セリが始まります。
一瞬で作業工賃を頭で計算しつつ欲しい金額を考えます。
「パーツ分解して磨いて洗浄して、弦を貼り替えて、音が出ない場合の可能性を考えて、ばっちりのコンディションに戻す作業に2~3.5時間はかかりそうだな。」
その上で、
僕「10000円!!」
他社「13000円!!」
勘考し、自信を持ってしても、こうしてあっさりセリに負ける事は少なくありません。
こんな時、本っっっ当に悔しいんです。。。
一日が終わってもしばらく引きずってしまうほど、メイン商材をセリ負けた時はすごく悔しいです。
「一体この人はこのギターをいくらで売るんだろう」なんて事ばかり考えます。
なので、その時セリ負けたギターがネット上に商品として出品されるのを待ち、売れるまでジッと見守ります。
(最近は店舗だけでなくネット上でも販売する業者がほとんどの為)
もはや商品に対するストーカー行為ですが、これも今後セリに参加する上での勉強の一つです。
問題なのはその後なんです。その商品がいざ出てきたと思い、説明文を見てみると、
「弦は切れているので音を出す確認が出来ていません。汚れも多く、当方素人につきジャンクです。画像で判断してください。」
出品価格:¥15,000-
「うおおおおおおおおーいっっっ!!!!!!」
と。
「せっかく僕らが丹精込めて整備して、完璧な状態で世に放とうとしていた商品を、そんな簡単に売るんかいっっっ!!!!!!」
と。
「しかも全然利益あらへんやんけっっっ!!!!!!」
と。
一人で勝手にドギマギと、悶々とすることが本当に多くあります。
セリに勝ったのはその人なのだから、その商品の出品方法をその人が決めるのはもちろん当たり前。
金額も販売方法も口出しする権利や筋合いはもちろん一切ありません。負けたのは僕で、正しいのはその人です。
それでも「僕らなら次にしっかり愛用してくれる人に完璧な状態で、安心してもらえる状態で、その商品を届けたぞ」と。
思っちゃうんです。天邪鬼(あまのじゃく)なのは承知の上で。です。
さらに、「そのギターを元々所有していた人はどんな気持ちで当時そのギターを買ったんだろう。」なんてことまで考えます。
特に何も考えずに買った可能性の方が多いのかもしれないけれど。
僕が初めてギターを買ったのは中学2年生の頃、「学校のテストで良い点とるから」という何の役にも立たない謎の説得を掲げ、母親に買ってもらいました。「AriaProII/アリアプロ2」というメーカーのエレキギターで、初心者セット4万円くらいのモデル。
当時はいつまで経っても全然上手に弾けなかったし、テストの点数も上がらなかったけど、学校から帰宅したらそのギターが目の前にある事だけで、ものすごく幸せだった。
とはいえそのギターを今では全然弾かないし、特に一流メーカーという訳でもありません。それでもそのギターに対する思い入れはとても強いです。
実家に飾ってありますが、もし親が黙って処分したらとても悲しくなる、思い入れのあるモノです。
きっと、もしかしたら、今回セリ負けたギターにもそんなストーリーがあったんじゃないか。と。
楽器が大好きな僕たちだからこそ、楽器については特にそんな事まで考えています。
もっとその楽器が輝く方法はあったはずだ。
と。
実際に買取の際、
「親に学生時代買ってもらったギターなんです!」
「初任給で買ったスピーカーなんです!」
「当時は本格的に音楽をやってたんですけどね、、」
なんて事をお伝えいただく事が多々あります。
そういった物を買取させて頂く際、「大切にしてもらえるよう、完璧な状態で次の方に責任を持ってお渡しします」と必ずしっかりと目を見てお伝えしております。
お客様がお帰りになられた後も、その思いを忘れず丁寧に大切に取り扱っています。

東海地区には多くの買取業者があり、みなさんがそれぞれの信念を持って買取を行っています。
その上で、楽器を手放す際には「岐阜県岐阜市にはヒライヤというリサイクルショップがある」という事を、今一度記憶の片隅に置いて頂けるととても嬉しいです。
ヒライヤがホームページ上で掲げる「あなたの思い出の品、大切に買い取ります」には、こんな思いが詰まっています。決して一言では説明しきれないほど、当店が大切にしているコンセプトです。
当店では日常の買取業務に併せて、遺品整理、生前整理、不用品回収業務を行っております。

簡単に言ってしまえば「片付け代行」です。
ギターやベース、電子ピアノやバイオリン、ドラムセットやその他楽器、
スピーカーやオーディオアンプ、レコード盤やCD等々、、「音」に関してこだわりのある方のお家の片付けにつきましては、「最終的に逆にこちらから料金をお支払いする」という事も大いにあり得ます。
それほど当店はあなたの楽器、オーディオ機器の買取をさせて頂きたいと思っています!!
詳しくはこちらのブログをご一読下さい。
当店の楽器/オーディオ機器に対する思いが少しでもお伝えできましたら幸いです。
ヒライヤスタッフは全員もれなく音楽経験者。
それぞれ好みの音楽は異なりますが、それぞれがガッツリ語れる好きな音楽を持っています。
片付けや不用品整理の際、楽器やオーディオ機器が出てきた際は是非当店に一度ご連絡ください!!
しっかり一度で査定額をお伝えしますが、他店で査定額を出した後でももちろんOK。自信を持って査定させていただきます!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
ヒライヤは土日祝関係なく、店頭、電話受付を年中無休で受け付けております。
岐阜のリサイクル・買取り専門「ヒライヤ」では
お客様が大切にしていたものを高価買取りさせていただいています!
出張買取り、メール・ライン査定、電話査定なども行っていますのでご相談下さい!
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