こんにちは!岐阜市の買取専門のリサイクルショップ、ヒライヤの代表ヒライサトシです。
アッとゆう間に桜が散りました。
ヒライヤの近くの各務原を流れる境川には桜並木がいっぱいあり、とても綺麗なんですが、今年は、週末の雨とおもいっきり重なってしまいました。
桜はとても綺麗ですが、儚いです。
今日は、ヒライヤを立ち上げた当時。まだ僕と奥さんが2人でお店をやっていた頃。
その頃、僕らにとって無くてはならない存在だった人の話をさせて下さい。
儚い命が桜の様に散った話です。
その人の名前は「兼松高志」かねまつたかし。
先日、病気で亡くなりました。
今は四十九日の法事を終え、亡くなってあっとゆう間に2ヶ月。
やっとこの事について書ける気持ちになりました。
亡くなる前と亡くなった後で、この世の中は別に何にも変わらない。
人が1人亡くなる事は、この世の中においていかに小さい事なのか。
ただ、だからこそ近しい人間がそこから感じなきゃいけない事。
変わる。変わらなきゃ。たかちゃんが亡くなって何も変わらないようじゃあダメだと。たかちゃんが教えてくれた事を忘れてはダメだと。
そうゆう気持ちでこのブログを書こうと思います。
たかちゃんは持病で透析を受けながらとても長い闘病生活を送っていました。
体型も太っていて、心臓も弱く、激しい運動や息の上がることなどはドクターストップでできませんでした。いわゆる健康では無く病人で、仕事もしていませんでした。
たかちゃんは41歳で僕の6つ上の先輩。ウチの奥さんの親友でした。
たかちゃんとウチの奥さんは、昔バンドを一緒にやっていて、僕が知り合う前からお互いの事をなにかと相談しあう仲で。男女の垣根を超え、本当に良い友達でした。
僕とたかちゃんが仲良くなったのは、奥さんと僕が付き合うようになってから。車屋のお客さんとしてガレージアクションに来てくれるようになってからでした。
知り合ってからは、ウチの奥さんと3人でご飯に行ったり、みんなでビートルズのコピーバンドをやったり、そのメンバーで旅行へ行ったり。何度も何度も遊びました。
たかちゃんは見た目は怖いけど、とてもお人好しで、感情が豊かで人間らしい人。素直で、余計なプライドの無い人。自虐的な事を平気でゆう、優しい面白い人でした。
友達もとても多く、料理が好きでみんなを招いてバーベキューなどよくやっていました。奥さんと料理の話もよくしていましたね。
面倒見がいいのでいつもたかちゃんの周りには人が溢れていました。
自然と僕もたかちゃんの事を慕い、僕にとっても大切な友達になりました。
思い出すと僕はたかちゃんに、仕事の話を相談する事が多かったかな。
たかちゃんはいつも「さとちんはすごいよ。」と僕を励まし、応援してくれました。
当時、仕事やスタッフの事で相談した時にたかちゃんが言った言葉で、今でも忘れれない言葉があります。
「なんでみんなもっと必死に働かんのやろうか。なんで頑張らない?俺も体が悪く無ければ、やってみたい。友達に誘ってもらって、友達のトコで働くなんて最高やろうに。。」
その時から僕はいつかたかちゃんにできる範囲で仕事を手伝ってもらい、たかちゃんに生き甲斐を感じてもらいたい。と考えるようになりました。
僕の頭の中では、「車屋の仕事以外に何か別の仕事が出来ないかな。もっと、いろんな人が集まったりして楽しい職場を作れないかな。」って事を考えるようになりました。
たかちゃんの存在は、僕がヒライヤでリサイクル業を始めるまでに、その発想を僕が考える一つのキッカケになりました。
今から2年前。ガレージアクション(車屋)からヒライヤを立ち上げた時、たかちゃんをスタッフとして誘いました。
体調が悪くなるまでのほんの数ヶ月でしたが、自宅で出来る仕事を中心にたかちゃんはウチで働きました。体が辛く、できないながらも頑張ってくれました。
たかちゃんが辞めてから今でもみんなで楽しく、一生懸命働くお店を実現するためにみんな頑張っています。
ヒライヤはそもそもたかちゃんがいたからできた。たかちゃんがいたから今があるのかもしれないです。
たかちゃんが亡くなってお通夜の時、いっぱい人が集まっていました。
いつもはライブハウスにわいわい集まる仲間たちが、葬儀屋さんに集まっていました。
ライブハウスでは見る事のないそれぞれの落ち込んだ顔は、僕にはとても耐えきれなく、誰ともほぼ話しませんでした。
僕と奥さんとたかちゃんと、ビートルズのコピーバンドをやってたゆかこちゃんも会場にいましたが、やはり僕はなにも話すべき言葉が見つからず、ゆかこちゃんとは目を合わせただけでした。
「あのさ、ゆかこちゃん。たかちゃんのやってる透析って、今後良くはならないんだよね?」
「はい。透析をやっている人はいずれ病状は加速悪化していきます。」
「そうか。。たかちゃんは遅かれ早かれ少なくとも早めに死ぬんだろうね。だからこうやって少しでも一緒に時間を過ごしたいね。」
当時、コピーバンドをやっている時、ゆかこちゃんとした会話。
お経を聞きながらいろんな事を思い出しました。
とても多くの方が集まったお通夜。あんなに人が集まる事はなかなかないと思います。それだけたかちゃんが愛されていたんです。良かったね。たかちゃん。
先日、子供を産んですぐのタイミングで、お通夜にも葬儀にも行けなかったウチの奥さんを連れて、たかちゃんの家へ行ってきました。
仏壇の前で泣き崩れる奥さんを、僕はあまり見れませんでした。
妊活をしてる時から、たかちゃんはうちの奥さんの話を聞いていてくれて。
妊娠がわかった時も、子供が生まれた時もいつも奥さんとは連絡を取り合っていました。
予定日が近くなったら「まだ産まれない?、調子はどう?」というやり取りや
陣痛中も「今陣痛きてる!」「がんばれ!」というラインをしていたそうです。
ちょうどその時たかちゃんの体調が悪い時で。
体が楽になったら、小春ちゃん見に行くねと。一番小春ちゃんに会いたがっていたのも、たかちゃんでした。
出産後の一週間の入院中も、たかちゃんに送ったラインがいつからか既読にならなくなってからも、うちの奥さんは小春ちゃんの事をメールしていました。
まさか一度も小春ちゃんを見ることなくたかちゃんが亡くなるとは思いませんでした。
奥さんはあれからたかちゃんのことをあまり話しません。泣いたりもしません。
とても大事な友達すぎて信じられないのと、心の奥底に蓋をして考えないようにしているように見えます。
それがとても悲しく、人はショックが大きいと無(む)になってしまうのだと思いました。
桜が散るように人の人生なんてアッとゆう間に終わります。
みんな頑張って幸せになるために僕らは産まれてきたんです。
頑張りたくても頑張れない人が世の中にはいっぱいいます。
健康に産まれてきたからには、幸せになることを目指すべきなんです。
人には人を幸せにする義務。使命や大義があるんではないかと思っています。
桜が来年も咲くように、去年よりも幸せになっていたい。
今すぐにでも人は変わる事ができる。
兼松高志が、僕に教えてくれた事は、こうゆう事なんだと思います。
最後まで読んで頂きありがとう御座います。
ヒライヤは土日祝関係なく、店頭、電話受付を年中無休で受け付けております。
岐阜のリサイクル・買取り専門「ヒライヤ」では
お客様が大切にしていたものを高価買取りさせていただいています!
出張買取り、メール・ライン査定、電話査定なども行っていますのでご相談下さい!
この記事を書いた人

- リサイクルショップヒライヤの代表平井です。
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突然おじゃま致します。以前にアメブロをやっていた時、高志さんと知り合った者です。私は埼玉県在住で高志さんとは直接会った事はありません。春に岐阜に行けたらと思っていたのですが都合がつかず、8月のお盆明けならどうだろうと高志さんの都合をうかがうためメールを送ったところ、エラーになりました。
何となく胸騒ぎがして高志さんに関連する物を探していたところ、こちらのブログにたどり着きました。
高志さんにはここ何年か、毎年柿を送ってもらい、私もお返しにお菓子などを送っていました。
東日本大震災の後、私の住む地域のスーパーでも品不足になり、その時は高志さんが保存の効く食品などを送ってくれて、本当に優しい方でした。直接お会いした事はないのに、その人柄、あたたかさはひしひしと伝わってきました。2月に亡くなられていたとは、何と言ったらいいのか…。私のような者にも優しくしてくれて、感謝の気持ちしかありません。お母様はどうしてらっしゃるでしょうか。今は高志さんに、ゆっくりと安らかにおやすみ下さいとしか言えません。
突然のコメント、失礼申し上げました。
こんにちは。コメント頂きありがとうございます。
そうだったんですね。。
今、高ちゃんのお母さまに電話をして、荒木様からこのような連絡を頂けた事を伝えました。
荒木様の事、お母さまはすぐに分かってすごく喜んでみえました。
私や高ちゃんの友達の前では、お母さまは努めて元気にしています。
高ちゃんは友達が多くて、私だけではなく、多くの友人がお母さまを支えています。
僕もお母さまとはこれからも連絡を取っていきますので、ご安心頂ければと思います。
もし連絡など取られたい時などは、またお気軽にヒライヤへ連絡頂ければ動きますので。
この度はコメントを頂きありがとうございます。ご連絡頂き、私もとてもうれしく感じました。
コメントにご返信ありがとうございます。お母様にもお電話して下さったんですね。お気遣いありがとうございます。
たくさんのお友達に囲まれて……自然と人が集まってくるような、そんな高志さんの人柄がしのばれます。
お母様にもご自愛下さるようお伝え下さい。
私も後日、今までのお礼をお手紙で伝えたいと思います。