こんにちは!岐阜市琴塚、買い取り専門のリサイクルショップ、ヒライヤ代表のヒライサトシです。
アメリカの大統領選挙があり、経済が不安定で、円安。経済やお金についての話題が賑わい、最近考えることが多いのですが、
今日は僕らにとって、遠いアメリカの話ではなく、地域密着でやっているヒライヤにとって大切な、ローカルな経済について、ブログを書きたいと思います。
僕が大学生の頃、母が僕に言った言葉があります。
うちの母は、家から徒歩圏内の小さなスーパーで食料品をいつも買い物をしています。
車で10分も行けば大手の安いスーパーがあるのですが、母はいつも徒歩圏内の小さなスーパーに行きます。
ある日、僕と母が、一緒に買い物に行く際、「車で◯◯に買い物に行くか??」と聞くと、徒歩圏内の「いつもの小さなスーパーで良い。」と言うんです。
僕は、「〇〇のほうが安いやろうに?」と言いました。
それに対して母は、
「歳をとって、私が車に乗れなくなった時、ここにスーパーが無いと困るから。」
と、言いました。
当時の僕にはその言葉は衝撃的でした。「そうか。自分は何も分かっていなかったな。」とその時心から思いました。
母がそのように考えて、お金を落とすべき先を選んで行動してるとは、想像もつきませんでしたし、そんな考え方をした事がそもそも自分にはありませんでした。
自分の今までの考えの足りなさを痛感し、反省した事を今も覚えています。
僕の小さい頃育った谷汲村(たにぐみむら)には大きなスーパーはありません。八百屋が3つ、4つある位でした。
子供の頃、まだ隣町にもそれほどちゃんとしたスーパーは無くて、谷汲村のそれぞれの八百屋は賑わってました。
以前も少しお話しましたが、僕の谷汲村の家の隣は、平井商店(通称せつえさん)です。うちの食卓の8割はせつえさんで買ってきた物で成り立っていました。
駄菓子もいっぱい売っていたので、学校が終われば子供たちはみんなでせつえさんに集合が毎日の習慣でした。
その時、近所のおじいさんおばあさんがせつえさんにはいっぱいいました。
せつえさん中心に地域のコミュニティは成り立ち、活気がありました。
世代が変わり、隣町にも大きなスーパーができ、今せつえさんには以前ほどの活気がありません。
他の八百屋も何個か無くなってしまいました。
でも谷汲村には車に乗れないお年寄りが今も変わらずいっぱいいます。子供たちもいっぱいいます。
なのにお店は減ってしまったんです。これは谷汲村だけの話ではなく、おそらく多くのローカルで起きた事です。
電気屋さん、時計屋さん、自転車屋さん、薬屋さん、タバコ屋、駄菓子屋、八百屋、魚屋、いっぱいありました。
多くがこの30年で潰れました。
お店を減らしたのは、紛れもなく僕らなんです。お年寄りや子供ではなく、僕ら現役バリバリの世代が起こした事態なんです。
僕らはこれを考えないといけないと思うんです。
僕らが車を出し、お年寄りや子供にいつも買い物させてあげる事はできません。
なら、せめて可能な限りもっとローカルで、地域の八百屋で、お金を使うべきだったのではないでしょうか。
可能な限りでいいと思うんです。まだ遅くない地域もあります。
このままでは、僕らが年を取り、車に乗れなくなった頃、近所に何もなくなります。
地元、ローカルにお金を落とす事がいかに大切な事なのか、考えていかなければなりません。
可能な限りでいいと思います。可能な限り考えていきたいです。
世界は変わって、世の中は便利になっているんだろうと思いますが、必ずしも良い事ばかりではない。
僕らが何を得て、何を失っているのか考えたいと思います。
ヒライヤは土日祝関係なく、店頭、電話受付を年中無休で受け付けております。
岐阜のリサイクル・買取り専門「ヒライヤ」では
お客様が大切にしていたものを高価買取りさせていただいています!
出張買取り、メール・ライン査定、電話査定なども行っていますのでご相談下さい!
この記事を書いた人

- リサイクルショップヒライヤの代表平井です。
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今更ですがめちゃくちゃ記事ですね。